”高断熱・高気密”の家

高断熱とは断熱性能を高めることで、冬の寒さを室内に侵入させず中の熱を逃さない、夏の熱気を遮断し冷気を逃がさないことが目的です。一方、高気密とは隙間風が入ってこないようにすることです。とはいえ、いまどきの家は、よほどひどい業者が建てたもの以外は、体に感じられるほどの風が入ってくることはありません。したがって主な目的は、あとで述べる計画的な換気をするためと、室内の水蒸気が壁の中に入り込むのを防いで壁体内結露を防止することにあります。このように「高断熱・高気密の家」というのは、建物の内部と外部の温度差を通常以上に大きく、長い期間維持できる構造の家のことをいいます。省エネルギーの観点からいうと、高断熱・高気密はもはや先進国の潮流ともいえるでしょう。まず、高断熱の場合は、壁や天井、屋根、床、基礎の部分に断熱材を用います。断熱材としては、①ガラス繊維を使ったグラスウール系、②ボード状のプラスチック系、③現場発泡型のプラスチック系、④古紙や木などを繊維状にしたセルロースファイバー系、⑤石を繊維状にしたロックウール系などがあります。また、窓はペァガラス以上とし、サッシには樹脂、木製、熱遮断型アルミサッシなどを使用します。玄関ドアも断熱材入りのドアが用いられます。高気密の場合は、住宅をポリエチレンシートかアルミ箔付きの板、プラスチック系断熱ボードですっぽり覆い、気密テープで隙間をふさいでいく方法が一般的です。そのほか、現場でプラスチック系断熱材を発泡して隙間のない断熱施工をする工法もあります。また、窓や玄関ドアなどには、隙間のできないパッキング材付きのものを用います。